加藤清正公の下屋敷や井伊家の庭園として400年余りの歴史を有し、江戸城外堀に囲まれた約1万坪の広大な日本庭園。
四季折々の花々が咲き乱れ、樹木が濃い木陰をつくる、池泉回遊式の日本庭園は、ホテルニューオータニのシンボルとなっています。
都心にあって、都会の喧騒を離れ、心行くまで日本情緒にひたることができる安らぎの場所です。
開園時間
6:00~22:00
日本庭園の歴史
ホテルニューオータニ日本庭園の歴史は、400年以上前からの記録が残されています。
江戸時代初期、この地には、 朝鮮で虎退治をしたという伝説で知られる武将、加藤清正の下屋敷がありました。 そして二代・忠広の時に加藤家が改易になったのを機に、この屋敷は井伊家へと引き継がれ、幕末まで中屋敷として使用されました。
井伊家は江戸幕府にあって強大な勢力を持った家柄で、中でも大老職をつとめた井伊直弼は、1858年、日本の鎖国を解いて米国のハリスと日米修好通商条約を結び、これを恨んだ攘夷派により 桜田門外で暗殺されたことで知られています。
紀尾井町の由来は、江戸時代この地に屋敷を構えていた紀伊徳川家、尾張徳川家、そして井伊家の頭文字をとって、後に名付けられたものです。
この土地はその後、伏見宮邸宅となり、松樹、楠の木に包まれた美しい庭園として知られるようになりました。第二次大戦後、伏見宮家がここを手放すにあたり、外国人の手に渡ろうとしたのを、ホテルニューオータニ創業者である故大谷米太郎が、“この由緒ある土地を外国に売り渡すのは惜しい”として 買い取って自邸とし、荒れ果てた庭を大谷米太郎自ら陣頭指揮して改修しました。
そして1964年、大谷米太郎は政府の依頼に応じて、東京オリンピックのため、この地にホテルニューオータニを建設。こうして、日本庭園はホテルニューオータニの一部となったのです。
それから、半世紀。
タワー(現:ガーデンタワー)や、ガーデンコートの建設により、日本庭園は少しずつ形を変えながらも、江戸時代から残る風情を今に伝えています。
庭園散歩
① 赤玉石(あかだまいし)
② 枯山水(かれさんすい)
③ 佐渡の化石(さどのかせき)
④清泉池(せいせんいけ)
⑤太鼓橋(たいこばし)
灯籠、塔
濠と大小の木立に囲まれた園内には往古をしのぶ石灯籠が点在し、散策をする人々の目を楽しませてくれます。
寛永寺灯籠、ぬれさぎ灯籠、春日灯籠、桃山灯籠、山灯籠、支那灯籠など、その数42基にのぼる灯籠群が、あるものは小道の片隅に、あるものは斜面に、そしてあるものは池のほとりに、それぞれの歴史を刻みながら佇んでおります。
⑥ ぬれさぎ灯籠(とうろう)
⑦ 寛永寺灯籠(かんえいじとうろう)
⑧ 春日灯籠(かすがどうろう)
⑨ 十三重の塔 (じゅうさんじゅうのとう)
⑩ 山茶花荘(さざんかそう)
⑪ 紀尾井窯(きおいがま)
⑫ イヌマキとカヤ
⑬ 和楽庵(わらくあん)
⑭ 大滝(おおたき)
ライトアップ
ホテルニューオータニ開業50周年を記念して、日本庭園のライトアップをスタートしました。
照明デザイン監修は、東京タワーやレインボーブリッジ、歌舞伎座を手掛けた日本を代表する照明デザイナー石井幹子氏。
環境に配慮したLEDを使用し風情のあるライティングで、400年の歴史を有する日本庭園を四季折々、「光のおもてなし」で演出します。
石井幹子氏
日本における照明デザイン・ライトアップの第一人者。
都市照明や建築照明、ライトパフォーマンスと幅広い光の領域を開拓する照明デザイナー。
多くの賞を受賞するなど、国内外で評価をされている。
主な作品としては、東京タワー、東京港レインボーブリッジ、横浜ベイブリッジ、姫路城、白川郷合掌集落、歌舞伎座 など。
ライトアップ時間
- 日没約30分前点灯~24:00
フォトギャラリー
日本庭園の四季 春
日本庭園が見える客室
朝から夜へ、四季折々に、移ろう日本庭園の景色を眺めながら過ごす、贅沢な旅をお楽しみください。
「日本庭園が見える客室」は数に限りがございます。
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Tel: 03-3234-5678(客室予約 9:00~18:00)
日本庭園が見えるレストラン
日本庭園を眺めながら優雅なお食事をお楽しみください
日本庭園が見える宴会場
日本庭園の四季がパーティーに華を添える、何よりのおもてなしです