日本庭園と紅葉
平安貴族などの特権階級の遊びだった紅葉狩りですが、江戸時代中期頃には裕福な商人が生まれ、華やかな町人文化も芽生え、庶民にもその習慣が広がっていきました。また、旅行ブームが起き、名所案内本などに紅葉の名所が紹介されると、色彩豊かな秋景色を求めて人々が押し寄せ、紅葉狩りは秋の行楽として爆発的な人気に。
400年以上の歴史を誇り、江戸城外堀に囲まれたホテルニューオータニの日本庭園では、モミジやカエデなど色鮮やかに紅葉する樹木が庭園全体で40本ほど点在しています。池泉回遊式庭園の中心に位置する『清泉池』では、緋鯉、真鯉合わせて約350匹が落葉したモミジが浮かぶ中を優雅に泳いでいます。また夜にはライトアップされ、水面に映り込む美しい紅葉が見どころのひとつです。
江戸期、加藤清正の下屋敷、後に井伊家中屋敷跡に建つホテルで、現代と同様に紅葉狩りを楽しんだ江戸の人々にも想いを馳せながら、秋色に染まった草木を眺め、色とりどりの葉が舞うさまを愉しむひとときをお過ごしいただけます。紅葉狩りとともに日本庭園内のレストランや、庭園を目の前に臨むガーデンラウンジで、優雅に秋の美食もお愉しみください。
